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松阪市では松坂城跡に行きました。あれ、市と城でサカの字が違うけどどっちが正しいの?
どちらも正しいのです。城が出来た時名付けられたのは松坂、当時は大阪も大坂だったそうです。明治に市となる頃には大坂は阪になっていたのて松坂も阪の字にしたそうです。でも城の名前はずっと使われて来た坂のままです。
実は行くまでは松阪と言うと松阪牛という程度の知識で、駅近では他に名所も無いので城に行ってみようという気持ちでした。ところが城に向かう途中の風情のある町並みにまずびっくり。
松阪は江戸時代は商人の町で、三井家発祥の地でもあるのですね。商家の生まれで後に国学の大家となる本居宣長宅跡もありました。
松阪は紀州徳川家が出来るとともに飛び地の紀州藩領となり、紀州藩の代官が統治していました。
松坂城の裏門を出ると御城番屋敷と呼ばれる一角があります。松坂御城番という役職の武士20人とその家族が住んでいた長屋状の屋敷で、今もその子孫の方が住んでおられたり維持管理されているそうです。国の重要文化財になっています。
そのうちの一軒の内部が公開されていました。
御城番屋敷の通りを抜けた所から御城を振り返った写真。
松阪は私が知らなかっただけで、意外にも歴史の深みを感じられる町でした。