(310/815)
室戸市での行き先は室戸岬の一択でした。室戸岬は地理好きの私の中では岬の中の岬なのです。太平洋に向かって三角形に大きく突き出していて、その先は1000km離れた小笠原まで島一つない雄大な太平洋が広がります。
地図のレベルではそんな雄大な岬なのですが、現地に立つとその雄大さはあまり感じられません。断崖絶壁が延々と続くわけでもなく、木々に覆われた山の麓に広い磯があってだんだんと海に消えている、ただそれだけなのです。

灯台は海岸ではなく山の上にあります。見えますか?

地図のような大きなスケールで見るのと小さな人間の視点で見るのとでは見えるものが違うのですね。
磯には変わった岩がありました。

縦縞の岩が波に削られて怪獣のように見えます。あの縦縞はどうやって出来たのだろう。こんな時はAIの出番です。
タービダイトというらしく、深海底に堆積した土砂が固まり、持ち上げられて、数千万年の時を経てここにあるのだそうです。ほとんどの方は興味がないと思うので詳細は省略します。
帰りのバスが予定より一本早いのに乗れたので、室戸市でもう一箇所立ち寄ることにしました。吉良川集落です。全国に129ある重要伝統的建造物群保存地区の一つです。

明治時代以降、近郊で産するウバメガシから良質の備長炭が生産されるようになり、その経済力を背景に町並みが形成されたようです。
強い風雨から家屋を守るために、漆喰の壁から水切り瓦と呼ばれる小さな庇が飛び出しているのが特徴的でした。












































