日本全国まちめぐり

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熊本県宇土市:シティハント有明海一周編

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旅の1日目の最後の訪問地は宇土市の御輿来(おこしき)海岸でした。この旅のスケジュールはこの日(3/30)の夕方にここに着くように組み立てました。

御輿来海岸は干潮時に現れる干潟の造形の美しさで知られる海岸です。日本一干満差の大きい有明海ならではの10層をはるかに超える干潟と水の筋が現れます。それにさらに夕暮れが重なる日が年に20日ほどあって、この日はその中の1日でした。

展望台まで最寄りの駅から歩いて15分ほど。着いたころが最干潮のタイミングでした。

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縞々を数えると一番多い所では16層ありました。視線を右に移すと有明海の向こうに雲仙普賢岳のシルエットが見えます。

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これから日没まで小一時間待ちます。日没時には条件が良ければ空と海が紅く染まり、その中に干潟の縞々が浮かび上がる絶景が見られるのです。

三脚を立て本格的なカメラをセットされている方がいらっしゃったので「よく来られるのですか?」と声をかけると、「昨日も来ました。天気は良かったのですが最後がダメでした。」という返事でした。

最後がダメの意味はその時が来て分かりました。

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紅くならないのです。実は前日くらいから黄砂が中国大陸から飛んで来ていて、夕陽は臼ボンヤリとした色にしかならないのです。薄暗くなるまで粘りましたがダメでした。

道が悪いので暗くなる前に急いで山を降りました。集落まで降りた後、駅へは少し遠回りになりますが海岸に出てみました。堤防の上から撮った写真です。

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縞々と雲仙普賢岳のシルエット。

駅に着いた頃には暗くなっていました。次の電車は1時間後でしたが、幸いその前にバスがあったのでバスで宿泊地の熊本に向かいました。