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有明海は長崎県、熊本県、福岡県、佐賀県に囲まれた内海です。有明海を一周する旅のスタートは湾口の北側、島原半島の南端にある南島原市口之津港です。
口之津は戦国時代に日本でキリスト教の布教が始まった頃、布教活動の中心となった場所です。1579年には日本で布教活動を行う宣教師が全国から集まり、第一回口之津会議が開かれました。しかし布教活動と貿易の中心はしばらくすると長崎に移りました。
その後明治の初期にも石炭の輸出積み替え港として賑わった時期があったようです。港口に当時の税関の建物が残っています。
この旅では口之津港からフェリーで天草に渡りました。
フェリーが入港して来ました。
フェリーから見えた口之津の風景です。
この海はまたイルカウォッチングのスポットでもあり、フェリーターミナルにはイルカウォッチングの幟が立っていました。
南島原市は2006年に8つの町村が合併して出来た市です。口之津は南島原市の南の端ですが、北の端は雲仙普賢岳の麓になります。1994年撮影の古い写真を1枚。
普賢岳の火山活動が収まって火砕流の危険が無くなった頃、帰省先から足を伸ばして様子を見に行きました。遠くの山の白い部分が普賢岳直下の火砕流で埋め尽くされた斜面です。ひどい時には写真を撮ったこの辺りまで火砕流が来ていたようです。