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一つ前の投稿、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成要素には、蚕を育てるために進化した建築様式を残す田島弥平旧宅や、養蚕技術を普及するための施設高山社跡が登録されています。それも見てみたかったのですが、どちらも公共交通機関では不便な所にあるので似たような施設は無いかと探し、本庄市の八高線児玉駅近くにある競進社模範蚕室を見つけました。
屋根に換気用の越屋根が付いた独特の構造です。こちらも埼玉県の文化財に指定されているのですが、私の他には見学者はありませんでした。
基本的な造りは両側に廊下がある大きな農家です。
一階には蚕棚や当時の器具が展示されています。
二階は蚕が飼われていた屋根裏部屋です。
お一人だけ係の方がいらっしゃいましたが、ご自由にご覧下さいでした。団体の予約が入った時などは説明員が来られるのでしょうね。帰り際に「何故高山社は世界遺産になりここはならなかったのでしょうね」と聞いたら、困ったような顔が返事でした。