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木津川市でどこに行くか?まず思いついたのは恭仁宮でした。奈良時代に頻繁に遷都を行った聖武天皇が、奈良から最初に遷都したのが恭仁宮でした。しかしわずか2年で紫香楽宮に移りました。国の史跡に指定されていますが、行っても石碑があるだけのようです。
じゃあどこに行こうかとネットを調べていて目に止まったのが上狛茶問屋街という文字でした。これまで聞いたことも無かった場所ですが、StreetViewで見ると古い町並みが残っているようです。駅からも近いのでここに行くことにしました。
上狛駅はJR奈良線内では最も利用客が少ない駅だそうで、もちろん無人駅、駅前には期待していた昼食を摂れるお店もありませんでした。
そこから徒歩10分で福寿園茶問屋ストリートに着きました。ここは宇治茶の老舗でここに本社工場を構える福寿園が整備した通りのようで、旧い製茶の道具が置いてある建物もありました。
ストリートの入口には山城茶業組合によって建てられた山城茶業之碑がありました。
茶の輸出が盛んだった明治時代、ここから輸出港の神戸まで木津川の水運を利用して運んでいたようで、上狛には今でも40軒ほどの茶問屋があるそうです。街を歩くとそれらしい建物や碑がいくつもありました。
歩いているとたまにお茶の良い香りがしてくる素敵な街並みでした。