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「防府」は「ほうふ」と読みます。普通と違う読み方をする地名は歴史がある所が多く、ここ防府も奈良時代に周防の国(山口県の東半分)の国府が置かれた地です。
日本で最初に創建された天神さまと言われる防府天満宮があるのですが駅から遠く、駅から近い山の辺りを探していると「立木観音」というのが目に止まりました。
江戸時代中期の行脚僧木喰上人が防府に滞在中に彫った観音像がイチョウの木の洞の中に祀られているのですが、その後の木の成長で洞の開口部が狭くなり、今では隙間からやっと見える程度になっているそうです。
山を少し上った所にあるのですが、どこから上がったら良いか道が分からず、ウロウロしながらやっとたどり着きました。
この祠の裏にあるようです。祠の裏に回ると
この隙間の中にあるのですが写真ではほとんど分かりません。失礼してフラッシュを使わせてもらいました。
さらに近づけてフラッシュを焚くと
長年願掛けで撫でられて来たためか、凹凸が消えて少し薄気味悪い表情にも見えます。この表情にはいろんな人の思いがこもっているのでしょうね。
私は願掛けはしませんでしたが、撮影料としてお賽銭を上げて来ました。