(106/815)
泉州の南エリアには海岸と平行して2本の鉄道が走っています。海岸沿いには南海本線、少し内陸部にはJR阪和線が、どちらも和歌山市と大阪市を結んでいます。
実は50年近く前、新婚の私は泉佐野市の阪和線沿いに住んでいました。そこから30km離れた大阪市内の職場に通っていたのですが、3kmしか離れていない泉佐野市の海岸エリアにはほとんど行ったことがありませんでした。
私が泉佐野市を離れた後、沖合いに関西空港の建設が決まり、この辺りの海岸はまったく変わってしまいました。今の海岸はりんくうエリアと呼ばれ、ホテルやショッピングセンターが立ち並んでいます。
海岸沿いには人工のビーチや公園があります。
見えている高いビルはりんくうゲートタワービル。出来た当時は横浜ランドマークタワーに次いで日本で2番目、現在でも5番目に高いビルです。
ここから関西空港に向けて長い連絡橋が伸びています。
連絡橋と空港に着陸しようとする飛行機。
関西空港には南海本線とJR阪和線の両方から空港連絡線が伸びています。連絡橋の線路は共用で、手前のりんくうタウン駅ではホームの片側にはJR、反対側には南海の電車が入ります。
関西空港は陸地から4kmほど離れた海上の埋立地に造られたため、どこの自治体に所属させるかが問題になりました。固定資産税がどこに入るですから自治体にとっては大問題ですよね。
結局対岸にある泉佐野市、田尻町、泉南市が1/3ずつになりました。北から着陸する飛行機は泉佐野市でタッチダウンし、田尻町で減速し、泉南市で誘導路に入ります。