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堺市は泉州エリアの北の端にあり大阪市と境を接しています。人口は81万人で、東京23区を入れた全国815市区の中で15番目に人口が多い市です。しかしおそらく関西以外の方にとっては印象の薄い市だと思います。
ところが実はすごく歴史のあるエリアなのです。古代には最大の前方後円墳である仁徳天皇陵などの巨大古墳がいくつも造られました。中世には日本有数の貿易港であり、だれからも支配されない自治都市として栄えました。
まずは古墳から。写真はニサンザイ古墳です。1枚目は前方部から見たもの、2枚目は後円部から見たものです。
出すなら仁徳天皇稜の写真じゃないの？と思われたかもしれませんが、仁徳天皇稜は地上からはそれらしい写真が撮れる場所がないのです。
ニサンザイ古墳は墳丘の長さが300mで全国で7番目の大きさで、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」にも登録されています。
次は貿易港としての堺。今は堺市の海岸は埋立て地が連なり工場地帯になっていますが、その奥に堺旧港という古い小さな港がひっそりと隠れています。
中世に活躍した貿易港そのものではなく江戸時代以降に造られたものですが、港口には現存する日本最古の木造洋式灯台が建っています。
