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堺市、和泉市、泉大津市に囲まれた海岸部に高石市はあります。面積では大阪府で2番目に小さな市ですが、半分近くが沖合いに造られた埋立地ですから実質的には一番小さな市です。
40年近く住んでいる和泉市の隣の市なのに、実は電車や車で通過しただけで地面に足を着けたことがありませんでした。トリップアドバイザーで見てもこれと言った名所もないので、名前は良く知っているけど行ったことがなかった浜寺公園に行くことにしました。
浜寺公園は1873年に開園した日本最古の公立公園で、堺市と高石市にまたがっていて南半分が高石市にあります。戦後に臨海工業地帯の埋立地ができるまでは、海岸に松林が広がる海水浴場で、辺りは別荘地だったそうです。埋め立ての際にも松林を保存するため松林と埋立地の間に浜寺水道と呼ばれる水面が残されました。
浜寺公園の高石市エリアの最寄駅は羽衣駅です。もちろん松林の羽衣伝説にちなんだ名前です。静岡県の三保の松原が有名ですが羽衣伝説は日本各地に伝えられています。実は類似の伝説は世界各地にあるようです。
駅から徒歩10分、これがその松林です。
なかなか立派な松林でしょう。日本の名松百選にも選ばれているそうです。
埋立地との間にある浜寺水道です。右が松林、対岸には工場と阪神高速道路湾岸線が通っています。
幅は200m近くあり見た目では水は綺麗でした。
水辺を少し歩くと、日向ぼっこしているおじいさんの回りにカモメが集まっていました。エサを待っているのかな?
対岸の工場の手前にあるのは大阪府立の競艇センターです。浜寺水道はボート競技の会場としても使われています。
あの埋立地がなかったらどんな風景が広がっていたんでしょうね。